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ヤマト、東名大幹線輸送に25m連結トレーラ投入へ

2017年9月19日 (火)

話題ヤマト運輸は19日、車両の長さが25メートルの新規格長大連結トレーラを国内で初めて導入し、年内にも厚木、中部、関西の基幹物流拠点(ゲートウェイ、GW)間で運行を開始する、と発表した。

ドライバー不足に対応し、主要都市間の幹線輸送をより効率的に運用する狙い。車両長25メートルのトレーラは、国土交通省が2016年9月に設立した「ダブル連結トラック実験協議会」が主体となって緩和実験を行っている。

(以下出所:ヤマト運輸)

ヤマトグループは主要都市圏の“玄関口”に総合物流ターミナル「ゲートウェイ」を建設しており、13年に厚木、16年に中部で稼働を開始。17年11月には関西GWが大阪府茨木市で稼動することから、16年に運用を開始したフルトレーラ(車両長21メートル)やセミトレーラ(18メートル)に加え、車両長25メートルの新規格トレーラをGW間の幹線輸送に投入する。

▲積載するロールボックスパレット

これにより、積載量が従来の大型トラックの2倍に増え、1台で大量の貨物を輸送できるようになる。輸送時は前方のトラクターに荷物の入ったロールボックスパレットを18本、後方のトレーラに20本積載することが可能。いすゞ自動車、日本トレクスの協力を得て年内にも運行を開始する方針で、厚木GWと関西GWの2拠点にそれぞれ1台ずつ、計2台を運用する。

また、異なる事業者のトレーラを連結して1台の車両として運行することにより、事業者の壁を越えた業界全体の輸送効率化を進める考え。今後は同業他社との協議を進め、「スーパーフルトレーラ25」の効果的な運用に注力する。