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国交省物流小委、特殊車両通行許可制度の改善テーマ

陸送トレーラの積載効率、最大20%アップへ見直し審議

2019年2月4日 (月)

行政・団体国土交通省は6日開催する社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会物流小委員会で、特殊車両通行許可制度の見直し審議する。完成自動車を輸送する陸送車のセミトレーラ連結全長を17メートルとし、積載する自動車のはみ出し長さを1メートルまで認める方針。

同制度では現在、海上コンテナセミトレーラの連結全長として最大18メートルまで認めているが、陸送車はその対象外となっており、積載効率を高めて人手不足の改善につなげる観点から、陸送トレーラも「貨物がはみ出した長さ」を含めて18メートルまで認める方向で審議を重ねている。

▲見出し案(出所:国土交通省)

昨年10月に国土技術政策総合研究所実験走路で行われた実証では、「一定条件の自動車運搬用セミトレーラの交差点折進、外側線・停止線への接触や車両後部の隣接車線へのはみ出し状況」について確かめたところ、右左折に伴う接触やはみ出しが「安全に折進できる範囲内」にあることを確認した。

はみ出しを含めた連結全長を18メートルまで認めることになった場合、積載効率は17-20%向上することが見込まれるが、陸送車ドライバーの平均労働時間が10時間であることから、制度の見直しによって2時間程度の労働時間削減余地が生まれるとの見方もある。