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米西海岸で初

三井造船、LA港コンテナターミナルに自動化クレーン納入

2016年12月7日 (水)
三井造船、LA港コンテナターミナルに自動化クレーン納入
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ロジスティクス三井造船は7日、米国子会社を通じて商船三井傘下のトラパック社(カリフォルニア州ウィルミントン)に鉄道ヤード用自動化コンテナクレーン3基を引き渡した、と発表した。

トラパック社はオークランド港・ロサンゼルス港(ともにカリフォルニア州)、ジャクソンビル港(フロリダ州)でコンテナターミナルを運営するターミナルオペレーターで、納入した自動化コンテナクレーンは、ロサンゼルス港の同社ターミナル内に設置された鉄道ヤード用の門型クレーン。

このクレーン上には運転室がなく、岸壁クレーンから無人搬送車で運ばれてきたコンテナを陸側にある鉄道ヤード内で遠隔・自動でダブルスタック(2段積み)される鉄道貨車へ積み込み・取り下ろしのできる荷役機能を持つ。

積み下ろしされる鉄道貨車周りは、コーン着脱などの地上作業員と保守要員の安全を確認しながらターミナル内遠隔操作室から遠隔運転を行う。

三井造船、LA港コンテナターミナルに自動化クレーン納入31990年代から世界各地で自動化コンテナターミナルが建設されてきたが、トラパック社のロサンゼルス港ターミナルは米国西海岸で初となる自動化ターミナルで、クレーンの整備に伴い、岸壁クレーン下から鉄道ヤードまでの一貫した自動化システムが構築されることになる。

三井造船は97年に世界初の天井式自動化コンテナクレーンをシンガポール港に納入し、05年には自動化コンテナターミナルの荷役効率向上に欠かせないコンテナターミナルマネジメントシステムを名古屋港に納入するなど、アフターサービスを含めたコンテナターミナルのトータルシステム企業として事業展開している。