M&Aオイシックスと大地を守る会は22日、2017年秋をメドに合併による経営統合に向けて基本合意したと発表した。両社の売上合計は337億円(2015年度)で、「(実現すれば)自然派食品宅配のナンバーワンになる」(オイシックス)。
両社は経営統合によって商品調達から販売までのサプライチェーンで共通する部分の効率化、マーケティングノウハウの共有による新規顧客層の拡大などを見込んでおり、主要顧客層もオイシックスが30代と40代前半、大地宅配が40代以降と住み分けができていることから、統合後もそれぞれのブランドによる事業展開を継続していく方針。統合後の役員構成は、大地を守る会藤田和芳社長が会長に、オイシックスの高島宏平社長が社長に就任する体制を計画している。
両社が持つ生産者とのネットワーク、マーケティングなどの強みを生かしながら、経営資源を結集し、新たなグループを形成することが有効だと判断。付加価値の高い食品宅配のマーケットをけん引していく、としている。
具体的には、物流センターやカスタマーサポートの共同運営、物流資材の共通化、システム統合、マーケティングノウハウの共有、共同商品開発、商品相互供給によるサービス向上――などの相乗効果を見込んでいる。