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ドン・キホーテが「アマゾンより早い58分配送」、都内で開始

2017年2月6日 (月)

ECドン・キホーテは6日、東京都内でECサイトの受注から「最短58分以内」の配達を約束するサービスを2月22日に開始する、と発表した。まずは大森山王店(東京都大田区)から半径3キロ以内のエリアを対象に開始し、夏頃をメドに都内で2店舗目に拡大、その後「数年以内」に関東・関西の人口集積エリアへと広げていく考えだ。

新サービスは、アマゾンが「プライム・ナウ」のサービス名で提供している1時間以内配送よりも「少しでも早く」(ドン・キホーテ)届けるため、受注から店舗内の商品ピッキング、梱包、出荷までの流れを何度も試行して実現に漕ぎ着けたもので、検証作業の結果、「58分以内なら約束できる」との結論に至ったという。

22日からスタートするサービスは「majica Premium Now」(マジカプレミアムナウ)の名称で、当初はスマートフォン向けの「majica」(マジカ)アプリからの受注を対象とする。

食品、飲料、酒類、日用消耗品、ペット用品、文具など2500アイテムを販売する同サービス専用のECサイトで最低2000円(税別)以上購入した場合、追加配達料無料の「2時間ごとの指定時間帯配達」(店舗から半径5キロ以内)と、配達料750円(税込)の58分配達を顧客が選べるようにする。

最初の出荷拠点となる大森山王店では、自社の配達専門スタッフが店舗に配備されている数台のトラックを用いて配達業務を担当するが、顧客が58分配達を選び、1分でも時間を超過した場合は配達料を返金する。

同社は2016年10月から訪日外国人向けECサービスとして、帰国後に専用サイトから注文された商品を各国の顧客の自宅へ配送する「majica Premium Global」(マジカプレミアムグローバル)の提供を開始しており、今回のマジカプレミアムナウはこれに続くフルフィルメントサービスとなる。

58分以内配達を企画した狙いについて、同社は「既存店舗の活性化策に加え、ネット通販の間口を広げたいと考えた」と説明しており、「EC最大手のアマゾンよりも早い配達」を打ち出すことで、ECチャネルからの需要を取り込みたい考え。