対中輸出が4か月連続伸び2月貿易黒字11％増

調査・データ財務省が22日に公表した2月の貿易統計（速報）は、自動車部品や半導体など電子部品などが増え、前年同月比11.3％の増加となった。輸入は原油、石炭などの増加で1.2％増、収支は8134億円で2か月ぶりの黒字となった。

輸出額は6兆3465億円（11.3％増）で3か月連続の増加、輸出数量指数も93.0で8.3％伸びた。輸入額は5兆5331億円（1.2％増）で2か月連続の増加、数量指数は93.0でマイナス4.3％と4か月ぶりに減少した。

輸出で増えたのは自動車部品、半導体などの電子部品、科学光学機器で、船舶は減少した。輸入は原油、石炭、石油製品が増え、衣類とその付属品、医薬品が伸び悩んだ。

相手国別では、米国向け輸出が1兆2232億円（0.4％増）で2か月ぶりの増加、輸入は6119億円（0.7％減）で3か月ぶりの減少、収支は6113億円の黒字で1.5％増と3か月ぶりに増えた。自動車部品、自動車、鉱物性燃料の輸出が伸び、建設用・鉱山用機械、二輪自動車は減少した。輸入は液化石油ガス、液化天然ガスが増加、原動機、航空機類、半導体などの電子部品は減少した。

EU向け輸出は7006億円（3.3％増）で5か月ぶりの増加、輸入は6594億円（7.5％減）で12か月連続の減少となった。アジアへの輸出は3兆4858億円（20.9％増）で4か月連続の増加、輸入は2兆4900億円（8％減）で2か月ぶりの減少、中国向け輸出は1兆1966億円（28.2％増）で4か月連続の増加、輸入は1兆848億円（17.7％減）で2か月ぶりの減少となった。