ロジスティクス福山通運が12日発表した前3月期決算は、主力の運送事業のコスト増加が響き全体の営業利益が15.9%減少した。
運送事業では、昨年12月に大分県で佐伯営業所を開設したことに続いてことし1月には、関東地域の旗艦店となる東京支店の再開発が完了し、サービス強化を図った。また、商業小口荷物に重点を置いた営業の基本施策のもと、新規開拓と合わせて運賃是正の取り組みを強化したが、燃料価格上昇などの増加するコストを抑えきれず、セグメント利益は104億5800万円で前年同期に比べ10.3%減少した。
国際事業は、東南アジア・中国からの複合一貫輸送の拡大に努めた結果、フォワーディング事業・通関事業は回復してきたもののセグメント利益は12.8%の減益。流通加工事業は、新規大型案件の受託を勧め、既存施設の料金水準の見直しを図るとともに、稼働率の向上や務の効率化に努めたことで12.5%の増益。
■2017年3月期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 255,677 | 0.4% | |
営業利益 | 11,044 | -15.9% | 4.3% |
経常利益 | 12,967 | -12.5% | 5.1% |
最終利益 | 9,448 | -4.7% | 3.7% |