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交通政策白書

トラック「長時間労働、低所得、中高年男性に依存」

2017年5月30日 (火)

行政・団体国土交通省は30日、交通政策基本法に基づく2016年度の取り組みと17年度の政策をまとめた「交通政策白書」を国会に提出したと発表した。

17年度版交通政策白書では、第1部でこれまでの取り組みを整理し、第2部では交通分野のユニバーサルデザイン化に焦点を当て、進捗状況や先進的な取組事例、今後の課題を示した。第3部は主に旅客や交通インフラに関して17年度に実施する施策を解説している。

国内貨物輸送のうち、トラックは緩やかな減少傾向にあり、海運・鉄道・航空はここ5年程度安定的に推移しているが、全体では緩やかに減少。一方で、宅配便取扱個数はインターネット通販市場の拡大で増加が続いている。国際貨物輸送は、リーマンショックなどの影響による落ち込みから回復し、外航海運(コンテナ)は安定的に推移し、航空もほぼ堅調だとまとめた。

交通関連業種の就業構造についても触れ、バス、トラックなどの自動車運転者は「総じて中高年層の男性に依存した状態であり、女性は少ない。また、全産業平均と比べ、労働時間は長く、年間所得額は低くなっている」と指摘した。

■2017年度交通政策白書
http://www.mlit.go.jp/common/001186513.pdf