ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

邦船三社のコンテナ船事業統合会社、設立延期

2017年7月3日 (月)

ロジスティクス日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社は3日、定期コンテナ船事業の統合に遅れが生じていることを発表した。3社は2018年4月1日の事業統合に向け、その前段階として必要な統合会社を7月1日付で設立するとしていたが、間に合わなかった。18年4月1日の事業開始時期については変更しない。

3社の事業統合をめぐっては、5月に米連邦海事委員会(FMC)が一時「3社間の合意を拒絶する」と発表し、直後に「事業統合を否定する意図はない」などと釈明する“騒動”はあったものの、7月3日までに米国を含む「新会社設立以前に取得が必要なすべての国・地域」で競争法上の承認を取得している。

ただ、新会社のサービス開始までに必要だとされる南アフリカで6月21日、同国公正取引委員会が3社による定期コンテナ船事業の統合を禁じる決定を下したと発表。

これが会社設立に影響した可能性もあるが、3社は南アフリカでも18年3月31日までに競争法上の承認取得の完了を目指すことにしており、「3社の定期コンテナ船事業統合方針への影響はなく、サービス開始予定日は2018年4月1日から変更ない」とのコメントを出している。

▲邦船三社によるコンテナ船事業の統合禁止を伝える南アフリカ公取委の発表文(2017年6月21日付)