環境・CSRエアロネクスト(東京都渋谷区)は17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した研究開発案件「海洋浮遊物回収支援ドローンの設計・製作」を受託したと発表した。宇宙探査ミッションで使用される科学観測用大気球や、宇宙から帰還した観測ロケット実験データ回収モジュール「RATS」など、小型装置が海上に着水・漂流した後の探索と回収作業を支援するドローンの開発を担う。
JAXAではこれまで、海洋浮遊物の回収をGPS情報と目視による探索に頼ってきたが、探索に時間を要することや、発見の確実性に課題があった。今回の開発では、洋上で安全に離発着でき、広範囲を自律的に探索した上で、移動する船舶へ自動帰還できるドローンを実現することで、回収作業の迅速化と確実性向上を図る。船上からの視点に比べ、高高度から広範囲を俯瞰できる点や、探索範囲をマッピングによって定量化できる点が特徴となる。
エアロネクストは、これまでの研究開発実績を本案件に生かす。2022年11月には、準天頂衛星「みちびき」を活用し、自律航行船とドローンを協調制御して、移動中の船舶へのドローン着陸を日本で初めて成功させた。また、空力特性の最適化に強みを持ち、社内に風洞試験設備やCFD解析環境を備えるなど、安定飛行と高効率を両立する機体設計を行ってきた。

▲動く自律航行船上にドローンを無事着陸させた(出所:エアロネクスト)
受託案件の期間は26年1月から3月まで。ドローンには、自律的な範囲マッピング空撮とリアルタイム映像伝送、水上での浮遊および水上離発着、機体からの荷物切り離し機能、移動する船舶オペレータ座標への自律帰還といった性能が求められる。単なる空撮機にとどまらず、洋上回収という特殊なオペレーションを前提とした設計が特徴だ。

▲エアロネクストが保有する風洞設備
宇宙分野向けの回収支援技術は、海洋調査や災害対応、さらには海上物流の補完など、他分野への応用余地も大きい。エアロネクストは今回の受託を通じ、洋上環境に対応したドローン技術を高度化し、空のインフラ創出に向けた研究開発を加速させる。
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