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東郷町と中部空港、廃食用油を国産SAFへ

2026年2月17日 (火)

ロジスティクス日揮ホールディングス(HD)は17日、愛知県東郷町、中部国際空港と、廃食用油を持続可能な航空燃料(SAF)などの原料として資源化する取り組みを促進する協定を締結したと発表した。日揮HDに加え、廃食用油の収集を担うレボインターナショナル(京都市下京区)、国産SAFの製造主体であるSAFFAIRE SKY ENERGY(サファイア・スカイ・エナジー、横浜市西区)も協定に参画する。自治体が家庭系の廃食用油回収を軸に、空港を起点とするSAF需要へつなぐ枠組みで、地域回収から製造、供給までの循環モデルの具体化を狙う。

▲協定締結式の様子(出所:日揮ホールディングス)

取り組みは、中部国際空港が参画する「Fry to Fly Project」や、国産SAFの普及を目指す「ACT FOR SKY」の動きを発展させたものだ。中部国際空港が東郷町と、国産SAF量産設備を持つSAFFAIRE SKY ENERGY、出資者である日揮HD、レボインターナショナルをつなぎ、家庭などから排出される廃食用油を回収してSAFに循環させる協定締結に至った。製造された国産SAFは当面、国内主要空港発の国際線旅客機や貨物機の燃料として使用する方針としている。

協定の主な内容は、廃食用油の回収▽東郷町内で回収した廃食用油を用いたSAFなどの製造▽資源化の情報発信機会の提供▽目的達成に必要な事項──の4点。東郷町は従来から町内2か所の資源回収ステーションで家庭系廃食用油を回収し、バイオディーゼル燃料などに再利用してきたが、今回の枠組みでは回収油をレボインターナショナルが収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2024年12月完工)に搬送してSAF原料として資源化する。給食センター由来の廃食用油も対象に加える。

東郷町のこれまでの回収実績は、家庭系が2460リットル、施設系(給食センター)が5330リットル。今後は回収の利便性向上に向け、資源回収ステーション以外での回収方法を民間連携も含め検討するほか、広報紙や給食だよりを通じた周知、環境学習機会の充実を図る。回収協力を住民の行動変容につなげ、回収量の底上げを狙う構えだ。

国産SAFの供給基盤としては、日揮HDとレボインターナショナルがコスモ石油と共同でサプライチェーン構築を検討し、22年にSAFFAIRE SKY ENERGYを設立。国内で発生する廃食用油のみを原料に、年間3万キロリットルのSAF供給を目指す。25年4月から供給を開始し、国際的な持続可能性認証のISCC CORSIA認証も取得したとしている。

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