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矢崎がサモア生産拠点閉鎖、影響緩和へ基金設立

2017年8月28日 (月)

拠点・施設矢崎総業は25日、サモアの自動車用ワイヤーハーネス生産拠点で閉所式を開催したと発表した。1991年に矢崎EDSサモアとして開設以来、同国の社会と経済に寄与してきた工場は26年で幕を閉じた。

ことし6月には4年連続「顧客クレームゼロ」を達成するなど、顧客の自動車メーカーから多くの賞を受賞してきたが、同社は2016年10月、事業環境の変化を理由に生産終了を決定した。

その後、撤退による同国社会や経済への影響の緩和、サモアの持続的な成長のための支援のあり方を両国の関係者との検討した結果「一般財団法人矢崎きずな基金」を設立する。

28日には基金設立に向け、互いに協力していくことをサモア政府と合意。これからの時代を担うサモアの子女の成長と育成を支援するための、奨学金を給付するほか、同国で起業家精神を育み、小規模事業の発展を支援するための助成を行う。寄付金の総額は10億円を見込み、18年1月の正式な設立を目指す。