AIで倉庫の最適人員配置、NECと東邦HDが実証

調査・データNECは29日、医薬品卸大手の東邦ホールディングスとともに、AIを活用して倉庫の人員配置を最適化する実証実験を7月に実施し、システムの有効性を確認したと発表した。NECはこのシステムを用いたサービスの提供を今年度中に卸業界を中心に開始する。

システムは東邦HDの医薬品管理ノウハウとNECのAI技術群のうち「自律適応制御技術」を組み合わせたもので、倉庫内の状況をAIが分析し、管理責任者に代わって最適な人員配置を設計、庫内作業のピーク時間帯で最大20％生産性が向上したという。

さらに、「医薬品管理ならではの精度の高い出庫作業、作業の見える化など倉庫運営での新たな課題の発見につながった」としている。