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大阪・吹田市にアスクル最大の物流センター「AVC関西」竣工

2017年9月7日 (木)
空白

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は7日、大阪府吹田市で単体の賃貸型専用物流施設として国内最大の延床面積となる物流施設「GLP吹田」の竣工式を行ったと発表した。アスクルが同社最大の物流センター「ASKUL Value Center 関西」(AVC関西)として全棟利用する。

▲(写真左)アスクル・岩田彰一郎社長(右)GLP・帖佐義之社長

GLP吹田は、2016年5月に着工した延床面積16万5235平方メートルの4階建てで、大阪中心部から9キロとなっており、大都市に隣接する都市型物流施設。

名神高速道路吹田インターチェンジから6.3キロに位置し、大阪を結ぶ主要幹線道路の名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道を利用することで広範な配送を可能とする。JR東海道本線「岸辺駅」、阪急京都線「正雀駅」に徒歩圏内と近いため、人材確保の面でも立地に優れる。

ワンフロア面積は3万6500平方メートルで、ダブルランプウェイ、中央車路を備える。アスクルの物流オペレーションニーズに応え、自動ラックやマテハンの設置対応や倉庫内の縦搬送を強化するため垂直搬送機と荷物用エレベーターを多く設置したほか、重量物対応として一部エリアの床荷重を1平方メートルあたり2トンとし、全館に300ルクスの高照度の照明、一部倉庫内で空調を採り入れている。

また、全館LED照明や太陽光パネルの設置、井水利用や雨水再利用など環境に配慮しており、建物環境認証制度LEEDゴールドの予備認証を取得している。さらに、建設時のCO2排出配慮や庫内の快適性を保つための多層式車路の3D換気システムを採用するなど、サステナブルな取り組みが評価され、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業」に物流施設として初めて採択されている。

働きやすい環境を提供するための取り組みとして、カフェテリアは厨房設備付きとし、最大270人が利用できるよう整備。自転車通勤を想定し、駐輪場の収容台数を416台と豊富に確保している。

BCP対策としては免震構造を採用すると同時に、非常時には非常用発電に加えて太陽光による電力の館内での一部利用も可能とした。地域社会への配慮として、一部敷地を提供し東側に近隣住民も利用できる遊歩道を敷設した。

また、今回建設工事を行った土地が埋蔵文化財包蔵地であることから発掘調査を実施し、敷地内の遊歩道に出土した遺跡・遺物についてのサインプレートを9か所設置し、地域住民や来館者に紹介している。

■施設概要
施設名:GLP吹田
所在地:大阪府吹田市岸部南3丁目34番1
敷地面積:7万5064平方メートル
延床面積:165,235平方メートル
着工:2016年5月
竣工:2017年8月