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大日精化が米国拠点の生産増強、自動車市場拡大受け

2017年9月11日 (月)

拠点・施設大日精化工業(東京都中央区)は8日、海外現地法人のハイテクカラー社(米国メリーランド州)で生産設備の増設・更新工事を開始したと発表した。

水系・溶剤系両製品に対応したウレタン樹脂合成設備を新設し、ウレタン樹脂系表面処理剤、グラビアインキの品質を高めるために分散加工設備を更新、樹脂合成から分散加工までの一貫生産体制の確立を目指す。

ハイテクカラー社はグラビアインキの製造・販売のために設立され、2006年からウレタン樹脂系表面処理剤を製造しているが、米国自動車市場拡大に伴い、内装部材などの需要が拡大。分散加工設備を更新して合理化、品質向上とウレタン樹脂の合成から最終製品までの一貫生産体制を構築し、生産能力の工場だけでなく、製品分野の拡充につながる設備導入を行うことにした。

新設備は18年半ばの稼働を計画しており、今後は日本・台湾・中国に続く樹脂合成の4拠点化により、ウレタン樹脂を中心にした高分子製品のグローバル化を進める。また中国拠点と同様、水系・溶剤系の樹脂製品の生産対応が可能な設備を導入し、将来的な環境配慮型製品の供給要望に対応する。