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東レ、需要急増のタイに年3000トンのPPS生産設備

2016年9月13日 (火)

拠点・施設東レは13日、タイ子会社のタイ・トーレ・シンセティクスが樹脂コンパウンドの生産拠点として運営しているバンコク工場に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂コンパウンドの生産設備を新設すると発表した。5億円を投じて年間3000トンの設備を導入し、10月から稼働を開始する。

タイはASEAN最大のPPS樹脂需要国だが、PPS樹脂コンパウンド拠点を同国に開設するのは同社が初めて。これまでは日本、中国からの輸出で対応していた。

今後は自動車用途を中心に需要の拡大が期待されるため、現地生産化のメリットを活かして安定供給、リードタイム短縮、在庫・デリバリーなどの機能強化を図り、拡販につなげる。

東レは4月に韓国で年産8600トンのPPS樹脂生産設備を開設し、従来からある東海工場とあわせて年産2万7600トンの生産能力を持つ世界最大のPPS樹脂メーカーとなっている。