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住友商事、米西海岸に硫酸タンクターミナル

2017年9月25日 (月)

▲米フロリダ州タンパタンクターミナル

ロジスティクス住友商事傘下のインターアシッドトレーディング社(スイス・ローザンヌ市)は、米国事業会社を通じ、カリフォリニア州ストックトン港に硫酸タンクターミナルを建設する。同港と土地リース契約について合意した。

ターミナルは硫酸タンク3万トンのほか、希釈設備や貨車・トラックの出荷設備を備え、総建設費は20億円。2017年中に建設に着手し、19年初頭からの操業開始を計画している。

建設予定地のストックトン港は、サンフランシスコ湾から東方100キロに位置し、主に肥料、穀物、セメント、鋼材、石炭などの輸出入港として年間取扱数量は400万トンにのぼる。

▲チリ・メヒオネスターミナルの硫酸受入れの様子

住友商事は「米国西海岸では今後、農業、鉱業、工業用途を中心に硫酸需要の増加が見込まれており、ストックトン港はそれらの需要家への良好なアクセスを実現する立地」と、建設理由を説明。西海岸一帯では唯一の硫酸受入れ拠点となることから、同社は「西海岸の需要家に対して年間20万トンを超える硫酸の販売を目指す」としている。

カリフォルニア州は米国最大の農業地帯で、農地の土壌改良を目的に硫酸が広く使用されている。同社はターミナルを活用して、農家の効率的な水使用を助ける硫酸を安定的に供給し、鉱業向けや水処理剤、肥料製造用途への販売も拡大していく。