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家庭用核シェルターが近く上陸、AITが輸送担当

2017年10月2日 (月)
空白

話題北朝鮮による核・ミサイル開発で緊迫の度合いが増す中、ついに米国から日本へ個人住宅向けの避難用シェルターが輸入されることになった。

輸入住宅事業を手がけるアンカーハウジング(川崎市)の依頼で米国から防災シェルターの輸送を担うことになったのは、国際フォワーダーのエーアイテイー(AIT)。

同社は2日、核攻撃対策として利用することも可能だというシェルターの輸送を受注し、9月15日に米ロングビーチ港を出港、10月5日には福岡・博多港に到着するというスケジュールを発表した。

アンカーハウジング社が取り扱う防災シェルターは、米軍の助言で1950年から製造を開始され、世界50か国以上に輸出実績がある米国製造会社が作ったもので、連日の北朝鮮報道もあって「家庭用核シェルター」として問い合わせが急増しているという。

AITのフォワーディング事業は中国・アジアからの輸入が中心となっているが、業容拡大に向けて昨年8月に北米基点の国際輸送サービスを開始し、ロサンゼルスに現地法人AITアメリカを設立している。

アンカーハウジング社が防災シェルターを日本へ輸送するのは初めての事例で、AITは同社からの受注に際して「例え一つの部品の積み残しも許されない重要な案件」だとして依頼を受け、AITアメリカの担当者がダラス近郊のメーカー生産工場に出向き、綿密に打ち合わせた。

本体は地下に埋設するタイプで、放射能、最近、ウィルスなどを除去するためのフィルターが標準で備わっている。輸送前には本体とともに搬出する多数の付属品、部品などの点数を確認し、いったんメーカー本社へ移送。最終確認を経て、AITアメリカが事前に手配した特殊梱包会社で梱包・ラッシングを終え、ロングビーチ港で船積みし、9月15日に出港した。

アンカーハウジング社のウェブサイトなどの公表資料によると、国内では13基を受注しているという。

▲展示用のため扉がついているが、現物品は上部の扉のみとなっている。