国際オイシックスドット大地は12日、中国法人として9月に上海愛宜食食品貿易を設立し、年内にも中国・上海で食品宅配をスタートすると発表した。
同社の海外事業は、香港に日本産の食品を輸出するモデルと、北京の企業と連携し、農業指導を行うコンサルティングモデルを展開してきたが、今回は中国で日本のビジネスモデルで培った「安全性や食味の目利き力」「食品EC定期宅配モデルのノウハウ」を活用し、現地で仕入れた商品をECで販売する。
まずは厳選した数十品目の野菜から、年内に上海で現地日本人向けにサービスを立ち上げ、2018年には中国人向けにもサービスを展開する。中国で展開するサービスは年会費、入会金無料で配達日の日時指定、定期購入サービスが可能。
同社の海外事業は、これまでに香港、中国・北京、台湾で展開しており、香港では09年に日本産農産物の越境EC事業を開始。
15年10月に現地顧客獲得のためのプロモーション強化や物流の安定的なオペレーションを行うため、現地子会社を設立した。北京では12年11月、農村部の貧困問題に取り組むNGOと合併会社を設立し、13年5月から北京近郊で栽培した有機・減農薬野菜を市中心部の消費者へ配送している。台湾では最大規模の生鮮食品の宅配事業を運営する台湾好農に出資した。