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大型ドローン国際会議、物流の商業利用課題を協議

2017年11月20日 (月)

サービス・商品ドローンに特化した総合コンサルティングを手がけるスカイウィングス(東京都新宿区)は20日、米国サンフランシスコのUber本社で行われた大型ドローン国際会議へ参加し、人流・物流ドローンの商業利用課題を協議したと発表した。スカイウィングスは今後、日本企業のエアタクシーエコシステムへの参画や、無人貨物輸送機への参画を後押しする。

議論は人流・物流でのドローン活用を主題に、世界36の機関・企業が2日間にわたって集中討議した。UberやGoogle、エアカナダ、トヨタ自動車、スバル、デンソー、アメリカ航空宇宙局(NASA)、国際航空運送協会(IATA)などが参加した。

会議では、Uberはドローン最終形の一つの形と言えるエアタクシー構想を発表し、「2020年にデモ飛行、23年に商業フライト開始、25年に世界5都市にて運行、30年には12都市にてパイロット無しの運行形態を目指す」と説明。この構想はUberが提唱する空の次世代エコシステムであり、すでに数社が参画を決定しているが、「日本からもこのエコシステムへ入ることは歓迎する」と示した。

また、貨物輸送への大型無人航空機の利用について、世界無人貨物航空機プラットフォームへの参画も日本で初めてスカイウィングスが承認されメンバー入りを果たした。貨物は人流より先に無人化が進むことが予想されるとして、今後さらに議論する。

ドローンは急速な技術発展とともに利用用途が拡大し、大型機への利用も進みつつあるが、現状、小型機利用時の事故が発生しており、これらの実現には「より安全性を高める機体開発・システム開発・ルール整備が不可欠」だという。スカイウィングスはこうした安全性を考慮しながら新しいセグメントの成立へ向け、できるだけ世界での統一されたルール作りをメンバーが結束し、目指していくことを提唱した。