調査・データドローンや先端技術産業を中心とした人材紹介業などを展開するスカイウィングス(東京都新宿区)は25日、同社が2021年度に取り扱った各技術領域における中途採用案件についてまとめた。技術領域全体の中途採用数は増加しているものの、ドローン分野では前年度を大きく下回る結果となった。
同社によると、21年度の技術領域における中途採用案件は1110件、そのうちドローンは29件で、前年の50件と比べ42%減と大きく減少した。他分野は、一般家電が前年比2.1倍、通信が同89%増、以下は自動車45%増、産業機械31%増、半導体24%増――と軒並み増加しており、ドローン産業が求職者にとって敬遠されている実態が浮かぶ。
ドローン分野の人材紹介案件が縮小した理由として、ドローン分野はハード・ソフトウェアを含めた複合的な技術ニーズが他の成長市場と比べて高い一方で、待遇面で劣勢なことを挙げている。今後は人流や物流を見据えたドローンの社会実装の動きが加速するとみられており、実装に向けた局面では大企業の参入などが考えられると分析している。