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NSユナイテッド海運、「次なる飛躍」の年に

2018年1月4日 (木)

ロジスティクスNSユナイテッド海運の小畠徹社長による新年のあいさつは次の通り。

小畠社長の新年あいさつ(要旨)

中期計画の重点戦略の1つとして「安定収益事業への経営資源の集中」を掲げた。2017年は安定した外部環境であったかもしれないが、これからもそうであるという保障はない。むしろ、新造バルカーの増加とか中国の需要鈍化など変動ファクター、市況を押し下げる懸念が多くある。そうした中で当社はより得意とする分野に経営資源を投入していかねばならないと考えている。

シンガポールで保有していたケミカルタンカーは昨年全て売船したが、今後は、バルクはもとより、エネルギー輸送としてVLGCを中心に荷物を積み上げ、顧客を拡大すべく船隊を整備したいと考えている。

船隊整備に当たっての1つのKeyFactorは環境規制への対応だ。NOx3次規制はすでに適用されているが、昨年9月にはバラスト水管理条約も発効した。20年からはSOx規制も導入される予定だ。さらには今後CO2など温暖化ガスに関する規制も具体化される可能性がある。こうした規制の増加・厳格化は管理業務の増加、コストアップとして後ろ向きに捉えられがちだが、発想を転換し、これをチャンスとして捉え、当社ビジネスの拡大につなげていきたいと考えている。

こうしたビジネス拡大の基礎となるのは安全運航・安定運航だ。幸い、昨年は大きなトラブルや怪我・疾病などがなかった年だった。ここ数年、管理船の「停船率」というものを設定し把握・管理しているが、昨年は近年になく低いレベルで推移した。これは本船乗組員のみならず船舶管理・安全管理に携わる陸上スタッフあるいはマンニング会社の協力・努力の賜物であり、高く評価するところだ。ことしもよりレベルを上げ「無事故・無災害」達成に向けて努力してもらいたいと思う。

色々話したが2018年を皆さんの力を合わせて「次なる飛躍」の年にしたいと考えている。