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NSU海運、現中計数値目標未達も「成果は出ている」

2017年1月4日 (水)

ロジスティクス
NSユナイテッド海運の小畠徹社長による年頭あいさつの要旨は次の通り。

小畠社長の年頭あいさつ(要旨)

現在の中期計画「Unite%Full Ahead II!」は3月末で終了する。当初目標としていた数値目標や船隊整備計画は外部環境あるいは前提が大きく変わったために未達になると思われるが、計画作成にあたって考えた「会社として進むべき方向性および方法」については正しいもので、着実に成果も出ていると評価している。最大顧客である新日鉄住金のシェアは確実に増えており、専用船も予定通り増えている。

対資源会社という面では40万重量トン型鉱石船の建造も決めることができ、ケープサイズ50隻体制に向かって着実に進んでいる。VLGCも3隻体制にするメドも立った。また、内航2社との連携も想定以上にスムーズに行えていると評価している。現在、2017年度から始まる次の中期計画を策定中だが、グループ全体が成長できるような力強い計画にしたいと考えている。

今まで培った「安定性」に加え、次なる飛躍に向けて前向きに取り組んでいきたいと思う。世界の新造船計画などを見ている限り、ドライの船腹需給は緩やかながら改善していくと思われる。バラスト水処理、SOX規制、NOX規制など船舶への環境規制はこれからますます厳しくなるものと思われ、原油価格も緩やかな上昇が想定されている。燃費の悪い、老朽船のスクラップ化は進むものと予想されている。

需要面では日本での石炭火力増、インドをはじめとする新興国のエネルギー需要増、鋼材需要増も期待される。当社の強みの一つは内外航含め大型船から小型船まで同じ会社で、または事務所を共同使用するグループ会社で対応できることだ。是非、各部門間での情報共有・連携をより密にして、既存ビジネスの拡大、新規ビジネスの取得につなげてもらいたい。

ことしは、この基礎の上により高く伸ばしていく、業績も安全成績もすべてにわたって高いレベルに向かってチャレンジし達成する、そういった年にしたいと考えている。年度としては新しい中期計画が4月から始まる。明るく良い年・年度となるように頑張りたいと思う。