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国際海運のGHG排出削減へ新制度19年スタート

2018年3月1日 (木)

ロジスティクス国際海運からの温室効果ガスの排出を削減する取り組みの一環として、船舶の燃料油の消費実績を国際海事機関(IMO)に集約し、「見える化」する取り組み(燃料油消費実績報告制度)が2019年からスタートする。これに伴い国土交通省は1日、制度を実施するための関係省令を公布した。

16年10月のIMO海洋環境保護委員会(MEPC70)で、燃料油消費実績報告制度の導入に向けた「海洋汚染防止条約附属書VI」の改正が採択されていた。

対象となる船舶は「国際航海などに従事する総トン数5000トン以上の船舶」で、その所有者は燃料油の消費量、航行距離、航行時間などを収集・報告する方法について承認を受けた上で、19年以降毎年、燃料油の消費実績を収集し、翌年3月までに実績を国交省か船級協会に報告することが国際的な義務となる。

報告された燃料油の消費実績は、各国の主管庁がIMOに報告し、世界的なデータベースが構築される。そのデータ分析に基づき、さらなる国際的な削減対策の検討、フォローアップなどに利用される。