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IMOが燃費性能規制を承認、早ければ23年から適用

2020年11月27日 (金)

環境・CSR国土交通省はこのほど、日本など19か国が共同提案していた条約改正案が国際海事機関(IMO)の会合で承認され、早ければ2023年初めから新しい国際ルールが大型外航船に適用される、と発表した。

新制度の1つ「EEXI規制」は、新造船と同等レベルの燃費性能を既存船にも義務化するもので、今回の会合で具体的な規制値(削減率)が示された。もう1つの「燃費実績の格付け制度」は、1年間の燃費実績を「A」から「E」の5段階で評価するもので、この格付けで「E」または3年連続「D」となった船舶は、改善計画を作成して主管庁から承認を得る必要がある。

日本など19か国は、既存船への燃費性能義務化と、格付け制度による事後確認機能によって40%以上の二酸化炭素(CO2)排出削減につながるとしている。

(出所:国交省)

今回の会合ではこのほか、国際海運のCO2排出削減に向けた研究開発を支援する「国際海事研究開発基金」の創設について審議され、次回会合に向けて有志国が具体的な提案を提出することとなった。日本などの有志国は、外航船舶に燃料消費1トンあたり2ドルの資金拠出を義務付け、年間5億ドル程度の財源を確保する案を提示している。

IMO、日本主導の気候変動対策など16日から審議