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食品宅配3ブランド、東北3県からヒット商品育てる企画

2018年3月7日 (水)
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フードオイシックスドット大地は7日、同社が運営する「Oisix」(オイシックス)、「大地を守る会」と、子会社のらでぃっしゅぼーやが運営する「らでぃっしゅぼーや」が、岩手、宮城、福島の東北3県から看板商品を育てる「ネクストブレイク東北」を3月から開始すると発表した。

この取り組みでは、東日本大震災後に「新しく生まれた商品」「生まれ変わった商品」を対象に、看板商品となるようなヒット商品を生み出すことを目指す。オイシックスドット大地は、2月28日にらでぃっしゅぼーやの全株式を取得し、子会社化したが、ネクストブレイク東北は、両社がグループ化してからの初の共同企画となる。

具体的には、オイシックス、大地を守る会、らでぃっしゅぼーやがもつ生産者ネットワークや、食品宅配事業で培ったマーケティングノウハウを共有し、各ブランドで販売する。これらにより、生産地の雇用が増えること、施設を増強することなど、現地の経済発展に寄与する。

例えば、オイシックスで販売している「たつやのにんじん」(熊本県)は、にんじん特有の匂いが少なく、甘みが特長のにんじんで、多くの顧客に支持され2015年の出荷重量は250トンを超え、2年前の2.5倍に成長した。

また、大地を守る会で販売している「もったいナイ魚」シリーズは、市場の規格に合わず価値がないとされてきた魚や加工段階で捨てられてしまう部位を商品化したもので、生産者の応援にもなり、2010年には19品だった商品が、現在115品にまで増えている。こうした事例を東北3県から生み出すことを目指す。

3月には福島の相馬双葉漁港の試験操業によるホッキ貝や真ダコ、震災で流されてしまった「もろみ」が後に見つかり、その震災前の「もろみ」を培養した「奇跡のもろみ」から搾った醤油など、全10品をネクストブレイク東北対象商品として販売する。

4月以降も3ブランドのノウハウなどを生かし、ネーミングやパッケージの変更、新しいレシピ提案など、年間を通じてヒット商品を生み出す活動を行う。