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大和ハウス、全国9工場にロボットスーツ導入

2018年4月10日 (火)
空白

話題大和ハウス工業は10日、全国9工場に合わせて30台のロボットスーツ「HAL腰タイプ作業支援用」を導入すると発表した。腰への負荷を最大4割低減できる同ロボットスーツを導入することで、作業員が床から部材を持ち上げる際などに腰部にかかる負荷を抑え、腰痛リスクの軽減を図る。

HALはサイバーダイン(茨城県つくば市)が開発・製造するロボットスーツで、職方不足・高齢化が進む中、作業員の負荷軽減を図ることで労働環境を整える。導入するモデルはコンパクトな軽量モデル(3キロ)のため、装着したまま長時間作業を行うことができるのが特徴。

東北、栃木二宮、竜ヶ崎、三重、奈良、九州の6工場でそれぞれ4台、新潟工場、中部工場、岡山工場で2台ずつ導入し、部材の集積やピッキング、梁の加工作業などを行う作業員に装着してもらう。

同社では、工場で働く協力会社の職方確保に向けて職場環境の整備に注力しており、建物面では2013年2月、熱中症や熱ごもりなどの防止のため、老朽化した奈良工場や竜ヶ崎工場を次世代環境配慮型工場「D’sスマートファクトリー」に建替え、工場作業者の労働環境改善のための設備を導入した。

また制度面では、協力会社の新卒技能者の採用・育成を支援するとともに、若年技能者育成のための資金を補助。17年10月から技能者のモチベーション向上と施工体制強化を図るため、優秀技能者に月額3万円、上級技能者に月額1万円を支払う「技術者支援金制度」を導入するなど、生産現場の職場環境支援を続けている。