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アーバンリサーチの集約拠点完成、物流は丸二倉庫

2018年5月17日 (木)
空白

拠点・施設ファッション・アパレル商品や小物類などのセレクトショップを運営するアーバンリサーチ(大阪市西区)の中核物流拠点となる物流施設「GLP寝屋川」(大阪府寝屋川市)が16日、完成した。物流業務を委託する丸二倉庫(西区)が、施設開発を手がけた日本GLPから1棟すべてを借り受け、既存の3拠点を集約して全国向け出荷拠点として運営する。

アーバンリサーチの竹村幸造社長は、現地で16日に行われた竣工式に日本GLPの帖佐義之社長、物流オペレーションを担う丸二倉庫の湯川秀男社長とともに出席した。丸二倉庫は、同施設の立地の良さと既存3拠点の集約統合効果、BCP・環境に配慮した設計を評価し、着工前に入居を決めた。

建物は鉄骨造・地上4階建て、延床面積2万7233平方メートルで、開発を担った日本GLPは、丸二倉庫向けの仕様として冷暖房設備、大型シーリングファン「ビッグアスファン」を設置。コストを意識しながらも空調効果を高める工夫を取り入れた。

屋根材には高反射色を採用し、最上階の断熱性と遮熱性を確保。壁面の高い位置に窓を取り付け、外光の採り入れやすさと庫内照度を両立して省エネ化につなげる。このほか事業継続対策としてトイレ洗浄に井戸水を利用できる仕組みを設け、非常用発電機も設置。事務所だけでなく、初めて倉庫エリアの一部へも電気を供給できるようにした。

現地は大阪都心部まで14キロの内陸部に位置し、新国道1号線、外環状線といった幹線道路を利用しやすい。第二京阪道路寝屋川南インターチェンジ(IC)から1.8キロ、寝屋川北ICから2.8キロと近く、近畿自動車道、名神高速道路、中国自動車道を経由することで、西日本を中心とした広域配送拠点として運用することも可能だ。市街地に近接していることから雇用も確保しやすい。

▲竣工記者会見の様子(写真左から)アーバンリサーチの竹村幸造社長、日本GLPの帖佐義之社長、丸二倉庫の湯川秀男社長

■施設概要
施設名:GLP寝屋川
所在地:大阪府寝屋川市小路南町10-10
敷地面積:1万3328平方メートル
延床面積:2万7233平方メートル
構造:鉄骨造(耐震構造)
着工:2017年7月
竣工:2018年4月