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気象協会が大雨ドローン実験、飛行判断の指標づくり

2018年5月29日 (火)
空白

▲大型降雨実験施設

話題日本気象協会は29日、防災科学技術研究所などと共同で、大型降雨実験施設を使った大雨ドローン実験を行う。大雨時のドローン飛行可否判断の指標として「大雨アラート」を作成する目的で実施する。

政府が「2018年に山間部などで荷物配送を行い、20年代には都市でも安全な荷物配送を本格化させる」という目標を掲げる中、今後は突然の雨や風など「極端な気象現象」に遭遇するケースが増えてくるとみられ、産業用ドローンの普及に伴い「ドローン向け気象情報」を求める声も高まっていることから、同協会では予測技術の開発を進めている。

今回の実験は防災科研、国産ドローン機体の開発・製作の面で高い技術力を持つイームズロボティクス、イームズラボと協力し、ドローンが遭遇する極端な気象現象のうち「大雨」に注目。1時間に最大で300ミリもの大雨に遭遇した場合の機体耐性と挙動を評価するとともに、ドローンに対する大雨時の飛行可否判断の指標「大雨アラート」を検討するために実施する。

協会では、飛行判断を支援する指標として「大雨アラート」の作成を目指していて、飛行経路上に大雨があるなどの場合に「危険」「注意」などの注意喚起情報を提供することを検討している。