話題米国サンフランシスコに拠点を置くAI企業のOsaro(オサロ)は11日、食品向けピッキングソリューションを12日に開幕する国際食品工業展「FOOMA JAPAN2018」(東京ビッグサイト、15日まで)で公開すると発表した。
同社は2016年、自社の人工知能テクノロジーを用い、大規模商用向けAIロボティクスソリューションの開発を表明し、18年初旬に最初の製品「OsaroPick」(オサロピック)の販売をEC向け自動倉庫(ASRS)を対象に開始。
今回の食品向けソリューションは、自社の深層強化学習プラットフォームをベースにデンソーウェーブ製ロボットとコラボレーションし、イノテックのコンサルティング協力を得て公開に至った。
深層学習や人工知能、ロボット・テクノロジーを用いて食品製造工程を自動化する製品で、開発に際しては自動認識装置や産業用ロボットメーカーのデンソーウェーブと連携。デンソーウェーブのロボットと、不定形の食品の製造自動化のためにオサロが特別に設計した人工知能を組み合わせて実現した。
「スピードや正確性、フレキシビリティを犠牲にすることなく、からあげを弁当ケースにピック・アンド・プレースするために十分な精巧さを兼ね備えており、安定して、不定形物をきれいに盛り付けることも可能」で、同社は労働力の削減、省エネ、安全性の確保などにつながると期待している。
今後はイノテックとともに、学習データの分析、より難易度の高い対象物に対する6Dピッキングや認識精度の向上などに取り組む。