国内貨物輸送量、3年連続プラス見通し

調査・データ日通総合研究所は26日、2018年度の貨物輸送の見通し（改定）を公表した。18年度の国内貨物の総輸送量は0.2％増と、3年連続のプラスになる見通し。

消費関連貨物は、食料工業品、日用品が堅調な伸びを見込むことから0.5％増と小幅ながら増加する見通し。生産関連貨物は、自動車・自動車部品、化学工業品などが減少する一方、一般機械などが増加し、1.7％増と堅調な動きが続く。建設関連貨物は、住宅投資の減少幅拡大が避けられず、1.6％のマイナスとなる。

輸送機関別では、鉄道輸送のうちJR貨物コンテナは1.6％増。モーダルシフトの追い風続くなか堅調な動きが継続する。JR車扱は石油需要の減退を受け0.8％減。そのほかの鉄道は、石油のマイナスに加え、セメントや石灰石も減少の見通し。

営業用自動車は一般機械、機械部品、鉄鋼、化学工業品などが好調で1.3％増、3年連続のプラスになる。自家用自動車は、消費関連貨物、生産関連貨物がマイナスに反転することから1.9％減と低迷。

内航海運は大宗貨物の不振により、5年連続のマイナスとなる。国内航空は、宅配便の大幅減が続き3.8％減となる。

一方、国際貨物輸送は外貿コンテナ輸出が2％増、輸入も1.7％増とプラス。国際航空貨物は輸出（9.5％増）、輸入（5.1％増）ともプラスになる見通し。

■詳細
https://www.nittsu-soken.co.jp/wp-content/uploads/2018/06/report_2018626_revised.pdf