JMU、鋼材運搬船向け二重反転プロペラ受注

荷主ジャパンマリンユナイテッド（JMU）は12日、中之島造船所から二重反転プロペラ（CRP）システムを受注したと発表した。同社がJFE物流向けに建造する499トン型鋼材運搬船へのCRPシステムと省エネ船型の提供に加え、ジャパンハムワージとの共同開発によるCRPに最適化した「ベクツインラダー」を供給する。

べクツインラダーは、2枚の高揚力舵の舵角を組み合わせることによって、プロペラを前進回転一定のまま前後進や左右旋回を可能とする操船性に優れた舵システムで、新たに開発したべクツインラダーは、高い操船性能を損なうことなく、CRPの特長である強い推進力を活かしながら舵の抵抗を最小限に抑えるもの。

さらに、鋼材輸送に適したボックス型貨物艙を持つ船型をCRPシステムに最適化した省エネ船型と組み合わせることで、省エネ性能と操船性能を「高いレベル」で両立させた鋼材運搬船を実現する。