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郵船ロジ、マレーシアにコールドチェーン新会社

2018年7月12日 (木)

M&A郵船ロジスティクスは12日、マレーシア子会社のTASCO社がコールドチェーン専門の新会社「TASCO郵船ゴールドコールド」を設立した、と発表した。

ASEAN域内で生鮮品を含む食料品、飲料、医薬品など品質を維持した三温度帯輸送や保管需要の高まりを受け、昨年7月に同国でコールドチェーンを展開するゴールドコールドトランスポート社、ことし6月初旬にMILSコールドチェーンロジスティクス社の2社をそれぞれ買収。

▲ゴールドコールドトランスポート社

TASCO社はコールドチェーンサービスの拡大を求め、同事業を一元管理する子会社として新会社を設立し、買収した2社を傘下に置く体制で運営を開始したもの。

ゴールドコールドトランスポート社はマレーシア国内のコールドチェーンで売上2位の規模を持ち、3万1000平方メートルの冷蔵・冷凍倉庫と200台のリーファートラックを保有、主に冷蔵・冷凍食品を扱う。難易度の高いアイスクリームの取り扱いでは同国内で80%のシェアを占めている。

▲MILSコールドチェーンロジスティクス

一方、MILS社は同国内のコールドチェーン10位で、ポートケラン港のウェストポート隣接エリアで7000平方メートルの冷蔵・冷凍倉庫を運営。このエリアはフリーコマーシャルゾーンに指定され、税関や港湾局にも隣接する好立地となっていて、TASCO社はMILS社の買収に加え、16万平方メートルの広大な敷地と2万3000平方メートルの常温倉庫も買収した。

2社はともにマレーシア政府の認証機関「マレーシア・イスラム開発局」(JAKIM)から倉庫内全域でハラル認証を取得しており、同国内でハラル食品のコールドチェーンサービスを提供できる。

2社を統括する新会社は今後、マレーシア国内で低温物流を拡大するとともに、郵船ロジスティクスの国際物流網を生かし、海上・航空輸送のコールドチェーンを展開していく。