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仏で日本の農水産品販売支援、ヤマトとJAL連携

2018年7月20日 (金)

ロジスティクスヤマトホールディングスと日本航空は20日、日本の新鮮な農水産品の輸出入手続きから輸配送、現地販売までのプロセスを一貫受託するプロジェクトを開始する、と発表した。

▲アンテナショップ「Le goût du Japon」

プロジェクトの第一弾として、フランス・パリで日本の農水産品の販売、テストマーケティングを行うアンテナショップ「Le goût du Japon」(「日本の味」の意)を9月上旬に「ワークショップISSE」内で開設する。

日本の生産者が海外への販路拡大を図ろうとする際、煩雑な輸出入手続きや現地での販売先の開拓、言語の壁などが課題となり、多くの生産者が進出を諦めていることから、これまで日仏間で輸送業務などに携わってきた両社が組み、プロジェクトを発足させた。

フランス国内での配送は、欧州2位の国際エクスプレス事業者「DPDグループ」に属し、同事業で仏最大手のクロノポスト社と連携する。

このプロジェクトで、ヤマトグループは日本国内からフランスまでの輸送手続き業務、取引先の生産者・事業者や都道府県・国などの行政と連携した商品提案を、JALは日仏間の航空輸送と機内誌を利用した宣伝、機内食活用などによる販促・インバウンド喚起をそれぞれ担う。

サービスを利用することで、日本の生産者は国内販売取引のみでフランスでの販売とテストマーケティング(嗜好調査)が可能となる。またフランスの消費者は日本からの産地直送の「旬」な食品を、自国の販売店で新鮮な状態で入手できるようになる。

今後はアンテナショップでの直接販売だけでなく、日本食レストランへの食材の提供や、クロノポスト社のネットワークを活用し「ECで注文を受けた商品をフランスの消費者に直接届ける」といった販路の多様化を検討していく。また、将来的にはDPDグループのネットワークを活用した事業拡大も検討する。