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日中韓3国が物流連携の強化に合意

日中シャーシ相互通行のパイロット事業検討

2018年7月20日 (金)

行政・団体国土交通省は20日、北東アジアの物流分野で日中韓3国が連携し、「シームレス物流」などの実現に向けて取り組むことに合意した、と発表した。韓国ソウルで18日に行われた日中韓物流大臣会合で、共同声明として採択した。

日本からは秋本真利国交大臣政務官らが出席し、(1)シームレス物流システムの実現(2)環境にやさしい物流システムの構築(3)安全かつ効率的な物流の両立――の3項目について、3か国が協力関係をさらに進展させることで合意した。

具体的には、これまで日韓で取り組んできたシャーシの相互通行を拡大するほか、日中間でもパイロット事業の実現に向けて相互協力していく。すでに日本通運が下関・太倉航路で調整中だという。

また、物流機材(パレット)のサイズの規格などを標準化し、物流機材のリターナブルユースに関連する専門家会合を開催、その促進に向けて検討する。

さらに、日中韓で港湾におけるコンテナの位置情報を可視化するための仕組みとして導入が進む「NEAL-NET」(ニールネット)の対象港湾を拡大する。EUやASEAN加盟国などへの地理的な拡大とともに、海上輸送から「新たな輸送モード」への拡大も協議を進める。