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鉱工業生産指数、前月比2.1%低下

2018年7月31日 (火)

調査・データ経済産業省が7月31日発表した6月の鉱工業指数(速報)によると、生産は季節調整済指数102.2で前月比2.1%低下と2か月連続の低下となった。

前月初旬段階の生産計画を集計した結果から計算できた最も低い前月比低下幅の見込み値は前月比マイナス1.1%だったため、「元々生産の勢いは少し落ち着いていたもの」になっていた。

4-6月の生産指数の平均値は103.7で、前期比1.2%上昇で2期ぶりの前期比プラスとなり、鉱工業生産が2四半期連続で低下となることは避けられた。指数値103.7も、高いレベルとなった昨年12月を含む昨年第4四半期の103.9に近いレベルに「回復」している。

業種別にみると、12業種が前月比低下、3業種が前月比上昇となった。低下幅が大きいこともあり、多くの業種が前月比低下となっている。

出荷は、指数値101.3、前月比マイナス0.2%と2か月連続の前月比低下となったが、その低下幅は生産に比べて小幅に留まった。このため、第2四半期の出荷は、指数値102、前期比1.8%上昇した。

出荷指数は四半期ベースで102台となるのは、「リーマンショック」後初めて。消費税率の引き上げ直前の2012年第1四半期の出荷指数も101.9となっており、第2四半期の「出荷レベルは高い」とみている。

在庫は、指数値11.5、前月比マイナス1.8%と2か月ぶりの前月比低下。この在庫指数は、2月の在庫指数109.9以来の「低さ」となる。年初の109台から113台にまで上昇した在庫指数だが、その「積み上がり」分の半分ほどが解消された状態となった。ただ、前年同月比プラスが9か月連続している。

これらの結果、基調判断は1月からの「生産は緩やかな持ち直し」で据え置いた。