センコー、埼玉にグループ最大級の拠点完成

拠点・施設センコーは9日、埼玉県加須市の加須PDセンター敷地内に2棟目となる「加須PDセンター2号倉庫」を竣工し、センコーグループで最大級の物流拠点が完成した、と発表した。

加須PDセンターは2016年11月に開設。圏央道白岡菖蒲ICから10キロに立地し、10万5000平方メートルの敷地には、地上2階建て・延床面積4万8000平方メートルの1号倉庫が稼働していたが、今回竣工した4棟と合わせ、延床面積は10万3000平方メートルに達し、グループ最大級の物流拠点となる。

2号倉庫は、延床面積2万5000平方メートル常温倉庫エリアと2万7000平方メートルの冷凍・冷蔵倉庫エリアに分かれ、常温エリアをセンコーが、冷凍・冷蔵エリアをランテックが運営する、同社グループで初の共同施設として開設する。

2号倉庫の建物両面には78台のトラックが接車できるバースを配置し、このうち40台分は冷凍・冷蔵商品に対応するドックシェルターを備える。ICカードによる入退室管理や監視カメラなどを完備し、セキュリティ対策にも配慮した。

また新たに自家発電機や給油スタンドも設けるなど、BCP（事業継続計画）に対応するとともに、5棟すべてにLED照明を採用し、1号倉庫と2号倉庫の屋上には太陽光パネルを設けた。2号倉庫内では9月に従業員食堂をオープンさせ、下期には保育所の開設準備も進める。

■2号倉庫の概要
所在地：埼玉県加須市中ノ目7
建物構造：倉庫棟地上5階建て（鉄骨造）※倉庫部分は3階建て
倉庫棟の延床面積：倉庫棟5万1490平方メートル（1万5600坪）
うち常温倉庫：2万4284平方メートル（7300坪）
同冷凍冷蔵倉庫：2万7206平方メートル（8300坪）※自動倉庫併設
設備：乗用エレベーター2基、垂直搬送機7基

■危険物倉庫（3棟）の概要
建物構造：平屋建て（鉄骨造）
延床面積：3棟合わせて2892平方メートル（880坪）

■加須PDセンター全体
敷地面積：10万4859平方メートル（3万1700坪）
総延床面積：10万2631平方メートル（3万1100坪）