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カシオ計算機、山形で腕時計の自動組立ライン稼動

2018年8月10日 (金)
空白

拠点・施設カシオ計算機は9日、国内生産拠点の山形カシオ(山形県東根市)で普及価格帯のデジタルウオッチを自動で組み立てる生産ラインが8月下旬から稼動する、と発表した。

これまで山形カシオでは、普及価格帯のデジタルウオッチを人の手で組み立てていたが、新ラインの稼動開始に伴い、時計内部のモジュールの組み立てから時計本体の組み立てまでの工程をすべて自動で行う。これにより、生産効率は3倍に高まる。

また、新ラインへ供給する基板製造も効率化し、これらによって生産コストを海外並みの「2分の1以下」に抑えられるようになる。1日8時間稼動した場合の生産能力は従来と同等の月産10万個を想定。自動化により稼動時間を増やせることから、需要に応じて将来的な増産にも対応する。

生産する時計は、1989年から販売しているスタンダードシリーズ「A159WA」で、一般的に腕時計は多品種少量生産で自動化には向かないが、A159WAが長年にわたって大量に販売されているほか、生産コストの高い国内で効率的なものづくりを実現するため、自動組立ラインの開発に至ったという。

今後は、バンド取り付けや梱包などでも自動化を進めて生産コストを引き下げていくとともに、「メイド・イン・ジャパン」製品への高いニーズに対応するため、山形カシオで同シリーズの生産を増やしていく。