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複数メーカーの自動化機器一元管理、MHの新WMS

2018年8月28日 (火)

サービス・商品WMS開発を手がけるマンハッタン・アソシエイツは28日、倉庫管理システムの商品軍を全面的に刷新したと発表した。ロボットなどの自動化機器の導入が進む倉庫内環境に対応し、異なるメーカー製の自動化機器が混在していても円滑にワークフローを処理できるようにした。

刷新の柱は、(1)メーカー直販やECへの対応力強化(2)複数メーカーの自動化機器と継ぎ目なく連携する倉庫実行システムの実装(3)パソコン、モバイル機器を問わず一貫性のある操作感――の3つ。

かつては小売店に大きく依存していたメーカーだが、EC市場の拡大によって消費者への直販機会が増えつつあり、2018年だけで直販に乗り出すメーカーが7割増えるという予測もある。

一方、伝統的な倉庫管理システムは小口の直販オーダーを効率的に処理する機能を持たず、倉庫の多くも大量生産のための保管施設として設計されてきたことから、主要倉庫と別に2次施設や専用エリアの設置によって対応せざるを得ず、設備、在庫、労力を維持するための追加コストがかかっていた。

そこでマンハッタンの新WMSでは、オーダーストリーミングの機能を強化し、1つの施設でウェーブ、ウェーブレス、フロースルーのオーダーを同時に処理できる「インテリジェントなフルフィルメント最適化エンジン」を搭載。新たなオーダーストリーミング機能により、企業は多様なフルフィルメント手法を動的に管理しながら、受注処理時間を短縮したり、精度を高めたりといった取り組みが可能になる。

また、ロボット工学や自動化技術の進歩に伴い倉庫への導入が進みつつあるが、1施設に複数メーカーによるさまざまなタイプの自動化機器が混在して導入されている現場が少なくなく、管理面で課題が生じているケースもあることから、WMSに組み込んだ倉庫実行システム(WES)により、多様なリソースのワークフローを効率的に処理し、あらゆる自動化機器と素早くシームレスに統合できるよう設計。複数事業所間でも円滑に業務を調整できるよう配慮した。

さらに、直感的なデザインによる一元管理型の閲覧画面を用意し、パソコンやモバイルタブレットなどの主要OSのいずれでも一貫性のある使い慣れた操作感が得られるようにした。