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三菱地所

横浜ランドマークタワーに運搬ロボ、館内物流テスト

2018年8月28日 (火)

▲運搬ロボット「Post BOT」

話題三菱地所は28日、横浜ランドマークタワーで「ロボットが活躍する新しい施設運営管理」の実証実験を行うと発表した。3日から16日までの2週間、延床面積40万平方メートル、高さ296メートルのランドマークタワーでドイツ製とフランス製の運搬ロボットなど、人工知能(AI)を搭載した警備・清掃・運搬を担う複数の異なるロボットをテスト導入し、効果を検証する。

これらの実験を通じ、付加価値の高い「次世代の施設運営管理モデル」の構築を目指すとともに、運搬ロボットについては今後、館内物流など多くの用途に展開していく考え。

横浜ランドマークタワーで行う実験では、警備ロボット、清掃ロボット、運搬ロボット――と3種類のロボットをテストする。警備ロボットは、独自の3Dレーザーセンサーを活用して自律走行し、三次元空間を認識して自ら立体地図を作成。巡回の度に正常な状態との差分から環境の変化を自動的に検出し、異常を発見する機能を持つ。実験期間中は警備員を1人削減して検証する。

▲運搬ロボット「Effi BOT」

清掃ロボットはカナダの清掃ロボットメーカーが開発した機体を用い、無人で広範囲を清掃する。遠隔でリアルタイムに作業状況を確認できる機能が付属しており、均一な清掃品質を保った上での省人化につなげられるかどうかを確かめる。

運搬ロボットは独ドイツポストの運搬ロボット「Post BOT」(ポストボット)と、仏エフィデンス社の「Effi BOT」(エフィボット)を国内初導入し、最大積載重量150キロという「人の手では運べない量の荷物運搬」を担う。人に付いて走る追尾運転機能と無人で走行する自動走行機能を備えていることから、防災や館内物流など多くの用途で実証を行う。