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ヤマト、仙台市に延べ3.8万m2専用物流施設

2018年9月27日 (木)
空白

拠点・施設ヤマト運輸は27日、新たに東北地域の中核施設として開所する「宮城物流ターミナル」が竣工したと発表した。東北支社と宮城主管支店を移転し、10月1日から稼働を開始する。プロロジスがヤマト専用(BTS型)の物流施設として建設したもので、ヤマトグループ10社が入居する。

6万5000平方メートルの敷地に、それぞれ地上2階建てのメインのターミナル棟3万平方メートルと物流棟ほか9000平方メートルの2棟で構成され、両棟は渡り廊下で接続されている。ターミナル棟には屋根を架けたスロープを設け、降雪時にも大型トラックが2階へ安全に通行できる。

延床面積は3万8813平方メートルで、仕分け能力が従来施設と比較し1.5倍に拡大するため、宮城県内のみならず東北地域全体の荷物を集約することが可能となり、より効率的なネットワークが実現する。従来から取扱量の多かったクール宅急便の仕分け機能を2倍に拡大し、新たに冷蔵・冷凍倉庫を併設することで、水産加工品や農産物などの保管・発送に柔軟に対応する。

▲クール仕分け機器

広い敷地内には、給油所と洗車場を設け、乗用車450台分の駐車場も整備しており、駐車場の敷地の一部を利用し、将来的に施設を拡張することが可能。さらに、従業員用通勤バスも運行する。

施設内は全館LED照明で、事務所部分には昼光センサー照明を採用し、屋根面には1.3メガワットの太陽光発電を設置。非常用自家発電機、緊急地震速報システムや衛星電話を導入している。また、災害時に荷物用エレベーターや垂直搬送機が停止した場合を想定して緊急時用の搬出扉も備わっている。

▲冷蔵冷凍倉庫

施設で働く従業員に快適な環境を提供するため、倉庫内には一部空調、大風量低回転速度ファンを設置。施設内には無人売店や厨房付きカフェテリアや仮眠室を完備している。また施設内に保育所を設けることで、従業員の仕事と育児の両立を支える。

宮城物流ターミナルは仙台市泉区の「泉パークタウン」内に開発された施設で、東北自動車道泉インターチェンジ(IC)から2.5キロ、仙台駅からは10キロと交通アクセスに優れ、東北6県への輸送・配送拠点として適した立地となっている。

▲保育施設

▲社員食堂

▲パウダールーム

■「宮城物流ターミナル」概要
所在地:仙台市泉区明通3-3-1
敷地面積:6万4817.42平方メートル(1万9607.27坪)
延床面積:3万8813.01平方メートル(1万1740.93坪)
構造・規模:ターミナル棟倉庫2階・事務所4階、物流棟倉庫2階・事務所2階
着工:2017年8月
竣工:2018年9月
入居企業:ヤマト運輸(東北支社・宮城主管支店)、ヤマトロジスティクス(宮城ロジセンター)、ヤマトシステム開発(仙台営業所)、ヤマトホームコンビニエンス(東北統括支店)、ヤマト・スタッフ・サプライ(北日本統括支店・宮城支店)、ヤマトボックスチャーター(宮城支店)、ヤマトフィナンシャル(東北統括支店)、ヤマト包装技術研究所(東北営業所)、ヤマトリース(宮城営業所)、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(東北美術品支店、仙台出張所、仙台海外引越駐在員事務所)