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豊田通商、アルゼンチンで炭酸リチウム増産

2018年11月29日 (木)

拠点・施設豊田通商は28日、アルゼンチンで共同展開している炭酸リチウム生産事業の生産能力を拡大すると発表した。

同社は豪リチウム資源開発会社のオロコブレ、アルゼンチンのフフイ州政府鉱業公社(JEMSE)と2014年からアルゼンチンのオラロス塩湖で炭酸リチウムの生産事業を運営しているが、急速に進む自動車の電動化に伴う需要拡大などに対応するため、生産能力を現行の年産1万7500トンから4万2500トンへ引き上げ2020年から拡張生産を開始する計画。

オラロス塩湖で生産事業を行っているサレス・デ・フフイ社(SDJ)の拠点に「かん水」をくみ上げる井戸、濃縮させるための蒸発池、製造プラントを追加建設し、年間生産能力を2万5000トン分増やす。豊田通商が販売を担う。

20年7月頃には稼働を開始したい考えで、拡張プロジェクトの資金の一部はJOGMEC債務保証制度を利用した資金調達となる見込み。

また、リチウムイオン電池の技術革新に合わせて水酸化リチウムの需要も増加が見込めるとして、拡張後に増産した炭酸リチウムを精製し、水酸化リチウムの生産・供給体制を日本国内で構築することも検討している。