ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

トヨタ、タイとアルゼンチンで世界戦略車の生産増強

2010年12月9日 (木)

荷主トヨタ自動車は9日、タイとアルゼンチンで新興国市場をターゲットにしたトヨタ自動車の世界戦略車「IMV」の生産工場の能力を増強すると発表した。アジア・中近東などの新興国を中心とした需要拡大に対応するもの。

 

2011年8月にトヨタ・モーター・タイランド(TMT)バンポー工場で、年間14万台から22万台に生産能力を増強する。また、同年11月にアルゼンチントヨタ(TASA)で年間7万台から9万台に生産能力を増強する。これにより、グローバルでのIMV生産能力は約90万台となる。タイのサイアム・トヨタ・マニュファクチャリング(STM)でも、IMV用ディーゼルエンジンの生産能力を年間22万基2から33万基に引き上げる。投資額は合わせて約255億円。

 

IMVプロジェクトは、各国の顧客ニーズに合ったクルマを低価格・迅速に提供するため、アジア・南米・南アフリカの生産拠点をIMVのグローバル向け供給拠点とするもので、車両や部品の海外供給体制の最適化も図り、効率的な生産を行っている。

 

トヨタでは04年にタイで生産開始した「ハイラックス」を皮切りに同プロジェクトを開始し、取り組みを進めてきた。現在IMVは11の国・地域で生産。約140の国・地域で販売されている。ことし7月にタイでIMV輸出累計100万台を達成したほか、ことしのIMV年間販売台数が過去最高の80万台レベルを見込むなど、プロジェクトは確実な成果を挙げている。