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大和物流と共同で改正物効法認定

トラック待機7割削減、大和ハウス新拠点が本稼働

2019年3月1日 (金)

拠点・施設
大和ハウス工業は、南関東で2か所に分散していた建築・建材向け物流拠点を集約し、トラックの年間走行距離を36%削減する。物流子会社の大和物流(大阪市北区)が3月1日、神奈川県海老名市に昨秋竣工した物流施設「海老名物流センター」を本格稼働させるもので、改正物流総合効率化法(改正物効法)に基づく特定流通業務施設の認定を受けた。

海老名物流センターの稼動以前は、大和ハウスの竜ヶ崎工場から、相模原市の2つの物流センターを中継し、神奈川県、東京都三多摩エリアに住宅部材を配送していたが、作業生産性を高めて輸配送業務の効率化を図るために新拠点を開設。

トラック走行距離を年間36%削減するとともに、作業時間・トラック待機時間も合わせて70%減らす計画のメドが立ったことから、大和物流と共同で改正物効法の認定を受けた。

大和物流が物効法の認定を取得した物流施設(特定流通業務施設)は2015年3月竣工の「岩倉物流センター」(愛知県岩倉市)に続いて2拠点目で、法改正後は初めて。認定を受けると、営業倉庫に対する法人税・固定資産税などが減免されたり、市街化調整区域への開発許可で「配慮」を得られたりといった利点が見込めるようになる。

新拠点は圏央道海老名IC、東名高速道路厚木IC、新東名高速道路厚木南ICのいずれにも近く、広域配送が可能。都心部までも1時間で到達できることから、南関東の輸配送拠点として運用していく。

建物には1900枚、総発電容量570キロワットのソーラーパネルを敷設。省エネ性に優れるLED照明を全館に導入し、環境に配慮した省エネルギー運営を行う。

■大和物流海老名物流センターの概要
所在地:神奈川県海老名市社家455番地
敷地面積:1万2349.46平方メートル(3736坪)
延床面積:1万1817.42平方メートル(3575坪)