ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

10秒で2000件スキャン、京東物流の”新兵器”稼働

2019年3月22日 (金)

EC京東集団(中国・北京)は22日、物流子会社の京東物流が「10秒で2000件の商品バーコード」を読み取れるマシンビジョンシステム「秒収」(ミョウシュウ)の運用を開始した、と発表した。

秒収は京東物流が自ら開発したマシンビジョンシステムで、高度なアルゴリズムとマシンビジョン技術を用いて画像の解読・修正・識別を行い、同時にコードの読み取り・情報の収集・倉庫への入庫・貨物の分類など複数の作業プロセスを完了させることができる。

秒収システムは圧倒的な高効率に貢献し、3C、自動車製造、EC宅配、第三者物流、小売り、食品飲料、太陽光発電、医療、煙草、服装などの業界で幅広く利用可能だ。ビジネスパートナーにこの革命的な技術を使ってもらうことは我々の喜びであり、世界のビジネスパートナーとともにスマートサプライチェーンの基礎ネットワーク(GSSC)を構築していきたい。京東物流の設備企画部責任者・王琨(ワンクン)氏

これまでの入庫プロセスでは、人手でバーコードリーダーを使用し、商品に付けられたバーコードを一つひとつスキャンしていたが、配列が密でバーコードのサイズも小さくさまざまな種類が混在しているため、スキャンミスの発生につながっていた。

秒収システムの導入後は、商品入庫時に大量のバーコードを読み取り、情報収集、自主デバッグも実現。従来の手作業と比べて10倍以上の効率改善が可能になったという。

秒収(ミョウシュウ)システム
秒収のビデオカメラ部分を整列された商品のバーコード面に向けると、バーコード面の上から下を自動でスキャンする。また商品が乗ったパレットが回転し、4面すべてをスキャンする。スキャンが完了すると、パレットに乗った商品すべてが入庫完了となる。 10秒で2000件の商品バーコードを読み取る高速スキャンに対応するため、ハードシステムには業界最高級の16Kラインスキャンカメラを採用しており、超高感度解像率と視覚動態フォーカスなどの高度な機能を備えている。