国際アイリスオーヤマは22日、韓国の仁川広域市に物流センター機能を備える家電生産工場「仁川工場」を竣工した。同国のインターネット通販の売上拡大を背景に、サーキュレーターなどの家電製品の販売が好調に推移していることから、最新の自動化設備を導入した工場で家電製品の生産を強化する。
韓国における同社の物流拠点は、新拠点が稼働したことで京畿道軍浦市にある既存物流センターとの2拠点体制が整う。今後は販売先や配送先が同国全域に広がるインターネット通販の物流効率を高めていく。
新拠点に配備された自動倉庫は2万6560パレットの収容能力を備え、中国の大連工場で生産したLED照明やクリーナー、炊飯器などを含む製品在庫を保管して多様なニーズに対応する供給体制を敷く。米中貿易摩擦に伴う中国の対米国輸出の追加関税を考慮し、一部の家電製品は米国への輸出も視野に入れてグローバル展開上のリスク分散を図る。
敷地面積:2万7619平方メートル
建物総面積:4万4662平方メートル
自動倉庫:2万6560パレット
総投資金額:70億円(土地20億円、建物・設備50億円)
生産アイテム:家電製品(サーキュレーター、布団乾燥機、空気清浄機)、収納用品
販売計画:50億円(初年度)