ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

アイリスオーヤマ米国新拠点が稼働、SCM強化

2020年11月30日 (月)

▲アイリスオーヤマのペンシルベニア工場

拠点・施設アイリスオーヤマの米国法人(アリゾナ州サプライズ市)のペンシルべニア工場がこのほど、本格稼働を開始した。

▲ 米国内の生産拠点

米国法人のアイリスUSAが展開する米国内工場はペンシルベニア工場がウィスコンシン工場、テキサス工場、アリゾナ工場に続く4拠点目。生産・物流拠点として、プラスチック製の収納用品、ペット用品などを手がけ、アマゾンなどインターネット通販の売上拡大を見込んでいる。

ペンシルベニア工場には1万7500パレットを収容する自動倉庫を備え、グループの基幹工場に位置づけられている中国大連工場の家電製品、LED照明、調理器具など、ハウスウェア部門の物流センターとしての役割も担う。

新拠点の開設により、同社はインターネット通販向けの製品ラインアップを拡充するとともに、多様なニーズに対応する供給体制を構築する。今後は海外で生産拠点の整備を進め、サプライチェーンの分断リスク引き下げを狙う。

同社の大山晃弘社長は「世界的に流行した新型コロナウイルス感染症による、生産・物流体制の混乱は今後も有事の際に想定される。その際に迅速かつ安定的な供給をするために海外拠点でも生産拠点の整備を進めている。今後も現地生産、現地販売をすることで、市場への安定供給に加え、経済構造への貢献につなげたい」と話している。

■アイリスUSAペンシルベニア工場の概要
敷地面積:13万7590平方メートル
建物総面積:5万7193平方メートル
総パレット数:3万7414パレット
総投資金額:100億円
生産アイテム:プラスチック製生活用品
従業員数:50人(新規雇用人数:48人)、21年までに200人
販売計画:初年度50億、24年度までに100億円
成型機:24台(2022年に140台まで増設)
販売先:大手チェーンストア、スペシャリティストア、インターネット通販