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現場経験経て新ビジネスモデルへ導け、日立物流社長

2019年4月1日 (月)

ロジスティクス日立物流は1日、2019年度の入社式を開いた。中谷康夫社長は、新入社員24人を前に「現場運営」「現場・組織を束ねた事業運営」を経て「新たなビジネスモデルの創造」へと進むキャリアプランを示し、これが「会社の成長戦略でもある」と述べた。中谷社長による訓示の要旨は次の通り。

最初に、我々の力の源泉である「現場」への理解を深めてもらう。それには現場を実際に経験することが不可欠だ。さまざまな現場で、さまざまな分野の仕事を担当してもらいたい。その中で、自分自身の得意な分野、強み、いわゆるコア領域ができてくる。ただし、若いうちは決して自分の可能性を限定しないでほしい。中谷康夫社長

▲日立物流・中谷康夫社長

私自身を振り返ると、本当にいろんな仕事に携わってきた。若いころは重量品の輸送に明け暮れていた。20代のほとんどを重量物輸送のエンジニアとしてアフリカで過ごし、30代は当社が初めて挑戦した船舶事業に携わるなど、当社の誰も経験値を持たない仕事をさせてもらった。その後も、フォワーディングの世界や、海外3PLの世界も経験してきた。自分に向いているかどうかは、やってみないと分からない。

例えば、社長という仕事もやってみないと分からなかった。ただし、実際にやってみて今まで経験してきたことが生かされていることは事実だ。皆さんも視野を広く、限定することなく、さまざまな仕事を経験し、理解を深めてほしい。

そして、理解を深めた後に、次の領域へ向かう。日本だけでなく海外グループでの実際の「現場運営」を担ってもらい、その次には、同じく国内外グループを問わず、経営に近いところでマネジメントを学び、「現場・組織を束ねた事業運営」を担ってもらう。

このように、自分自身の領域を次々と超えていくことによって、会社も今までの領域を超えていくことができる。結果、物流領域にとどまらない、新たなビジネスモデルを創造するというビジネスコンセプト「LOGISTEED」(ロジスティード)の世界が実現できると考える。これが、会社が考えるキャリアプランであり、会社そのものの成長戦略でもある。

皆さんが創造するビジネスモデルによって、当社は変わっていくだろう。「以前は物流だけをやっていた会社」と認識されるぐらいの変革があってもよいと思っている。多分そうなることでしか社会の変化に適応できないのではないか、と確信している。

全世界の従業員の力を結集し、ロジスティクスを超えてビジネスを新しい領域に導いていく。それこそが、「LOGISTEED」であり、それには皆さんの力が必要だ。大いに期待している。