調査・データ物流DXプラットフォーム「LIFTI」を運営するUnivearth(ユニバース、大阪市北区)は19日、パレット標準化を進めるにあたり、4割以上の荷主企業が「パレット変更にともなう初期コスト」を最大の課題と考えているとする調査結果を公表した。「取引先との調整・合意形成の難しさ」を挙げる企業も3割を超えた。
同社は7月1日から20日まで、荷主企業の物流業務従事者200人を対象に、インターネットを通じてアンケートを実施した。
調査結果によると、パレット標準化を進める上での課題や障壁を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「初期コストの負担」で41.0%を占めた。次いで「取引先との調整・合意形成の難しさ」の35.3%で、一社の努力だけでは解決できない、サプライチェーン全体の構造的な問題が浮き彫りとなった。
ほかにも「既存パレットの仕様が多岐にわたる」(32.7%)、「標準化によるメリットが不明確・定量化しにくい」(30.8%)もそれぞれ3割を超えた。
調査結果について同社は「多くの荷主企業がパレット標準化のメリットを理解しつつ、コストと調整という二つの障壁の前に立ち往生している。パレット標準化は一社の努力で成し遂げられるものではなく、サプライチェーン全体を巻き込んだ協調的な取り組みが不可欠であることを物語っている」と指摘している。
そのうえで「課題を乗り越えるには、企業間のコミュニケーションを円滑にし、取り組みによる効果を可視化する仕組みが求められる」とした。
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