ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

14年度入社式で中谷社長が訓示

「道なき道をどう進むかが命運決める」、日立物流

2014年4月1日 (火)

話題日立物流は1日、入社式を行った。今年度の新入社員は日本、中国、韓国、マレーシアの60人。入社式では中谷康夫社長が訓示を行った。

■「道なき道をどう進むかが命運決める」(中谷康夫社長による訓示、要約)
当社グループは2015年度を最終年度とした「中期経営計画」で「世界で戦い、勝てる物流企業(事業規模7500億円への挑戦)」を目指す姿として掲げており、計画実現のための新たなメンバーを迎えることができたことは喜ばしい限り。

昨年社長に就任して以来、企業の進化や成長の妨げになる固定観念を取り除くべく「過去の成功体験を捨てること」「物事をゼロベースで考えること」を言い続けてきた。私が社長として初めて迎えた社員である皆さんにも強く期待する。

日立物流グループは物流という機能を「現場」を通じて顧客に提供し、顧客満足を糧にして事業を営んでいる会社。そこで最初に、われわれの力の源泉である「現場」への理解を深めてもらう。そのためには現場を実際に経験することが不可欠であり、理解を深めた後には、日本のみならず海外での実際の「現場運営」を担ってもらうことになる。

次のステップは、国内外を問わず、早い時期に経営に近いところでマネジメントを学び、「現場・組織を束ねた事業運営」を担ってもらう。その上で、新たなビジネスモデルを創造してもらうことになる。

これらの未来予想図を実現するために、是非グローバルな人財になってほしい。海外勤務をすることだけをグローバルとは考えていない。地球上のどのような場所でも、誰とでも、一緒にビジネスを行うことができる人財。これをグローバルな人財と位置付けている。そのために、皆さんには3つのことをお願いしたい。

1つ目は「文化・価値観の違いを感じ、その背景を理解し尊重すること」。ある国・エリアでの文化・価値観がどこでも通用するかと言えば、そのようなことはないわけだから、先ずは文化・価値観の違いを感じ、その上で、なぜその人たちはそう考えるのか理解しようとすることが大切であり、相手を尊重、尊敬することが大切だ。

2つ目は「物事を論理的に捉え、組み立て、きちんと相手に説明すること」。例えば、日本人だけの「当たり前」がどこでも通用するわけではない。文化・価値観が異なるところでは、きちんと論理的に説明して、相手に納得してもらうことが大切になってくる。

3つ目は「摩擦を恐れずに発言し、粘り強くコミュニケーションを図ること」。日本人を例にすれば、とかく摩擦を恐れがちで、言いたいことを言わないということがよくある。これでは相手に納得してもらうことはできない。論理的に説明することとともに、相手に納得してもらい動いてもらうためには、摩擦を恐れず、粘り強くコミュニケーションを図ることが重要。

私の座右の銘と言うか、礎になっている言葉を伝えたい。それは「道なき道を行く」だ。これまでのビジネスは行き先が見えた幹線道路を競合者とスピードを競いながら走って行くことが基本だった。しかし、これからは、道なき道をどう進んで行くかが企業の命運を決めることになる。従来通りのことを行っているだけでは、生き残っていくことはできない。

私たちの目標は、世界で戦い、勝てるグローバルメジャープレイヤーになること。そのために全世界の従業員の力を結集することで、新しいビジネスモデルを必ず創出できると確信している。それにはフレッシュな力が必要で、大いに期待している。すべての力を1つにして、皆で挑戦していこう。